写真は、タイルの浮きが発生していた箇所と周囲のクラック状況です。
※浮いていた(=剥離の恐れがある)タイルは撤去済み。
この部位は斜壁と呼ばれる、屋根のように斜めになった部分になります。
一般的に、デザインとして外壁と同じタイルを貼る手法が多くとられていますが、屋根と同様に雨水の影響を顕著に受けるため、この実例のように浮きが発生する確率が非常に高くなります。
(ちなみに、当社の設計ではこのようなデザインは採用しません)
タイルの浮きは剥落につながる恐れがあるため、改修方法にも配慮が必要です。
以前ご紹介した屋上防水につづく、外壁などの改修実例を取り上げます。
この案件では、工事予算の都合により、緊急性を要する屋上防水を1期工事とし、外壁などについては約6ヵ月後の2期工事として実施しています。
工事を2期に分けた場合、足場などの費用が重複して無駄になるのでは、といった質問を受けますが、建物によっては屋上防水工事に足場を使用しないで施工が可能なものも多くあります。
この場合も、足場の費用が無駄にならず、かつ早期の対策が必要な屋上防水工事のみを先行しました。
外壁の改修には、多くの場合、安全な施工のために足場が必要となります。
ここで見落とされがちなものに、防犯対策があります。
足場からバルコニーへの侵入が容易となってしまうため、当社では防犯を考慮した仮設計画に留意しています。
具体的には、
@足場へ上る階段の位置を道路面などに設けない(オートロックエリア内が理想)
A階段廻りなどにセンサー式ライトを設置
B各住戸に、サッシ用の補助錠を配布
などを行なっています。
マンション管理が多様化している中、管理組合(理事)が「できること」「やるべきこと」を適切に提示し、助力をする・・・
それがコンサルタントとしての重要な役割です。
当社で監修しているHP『マンション管理組合のためのコンサルタント活用ガイド』では
具体例を交えながら、コンサルタントの業務を説明しています。
マンションとしての資産価値を維持し、さらに向上させていくためにも
ぜひ、ご参考にして下さい。
http://www.manshon-consul.jp/index.html
江東区主催の「マンションよろず相談会」が下記の通り開催されます。
・日時:10月25日(土) 13〜16時(予定)
・場所:江東区役所 7階 74会議室
江東区在住・在勤の方を対象に、首都圏マンション管理士会 城東支部が運営しています。
当社代表もアドバイザーとして参加いたします。
相談は無料ですが、予約している方を優先とのことですので、関心のある方は区窓口までお問い合わせ下さい。
(区窓口:都市整備部住宅課住宅指導係 03-3647-9473)
『管理会社の変更を検討する』となった時、では、どのように検討を進めていけば良いのでしょうか。
適切な委託費を知るためにも、まず、複数社へ見積もり依頼をする方法がベストです。
その時に同じ条件提示をしなくては比較ができません。
現行の管理委託契約書がベースとなりますが、各社へ提示する前に、国交省で定めている「標準管理委託契約書」と照合するのが良いでしょう。
その結果、不足している項目や付記されている箇所については、管理組合としてどのように判断するのか、といった作業も必要になります。
『専門的なことは、ちょっと・・・』
『理事だけで検討するには、時間的な制約が・・・』
という場合には、ぜひ当社へご相談してみてください。
第三者の立場によるセカンド・オピニオンとして、管理委託契約書の見直しから、委託仕様の検討、各社の見積や提案・特色の比較まで行います。
「安ければ良い」ということではなく、その管理組合の求めることに適した管理会社を選定するお手伝いをします。