当社では、大規模改修工事にかかる前に、建物調査診断の実施を推奨しています。
建物調査診断は、文字通り、目視を中心として建物を調査し、部位ごとの劣化度を判断します。
「人間ドックを受けて、悪いところを把握する(=建物調査診断) → 病気の進行度に応じて治療を行う(=大規模改修)」といったイメージです。
建物調査診断を行うことで、より適切な改修方法を選定できると共に、不必要な工事を省き、コスト削減にもつながります。
写真は外壁のヒビ割れ状況です。
経年変化による乾燥収縮が原因で、構造耐力に影響は無いと判断しました。
シート防水への改修工事が完了し、検査を行なっているところです。
検査ではシートの継ぎ目処理や、端部の金物押さえなど、水が入りやすい箇所を重点的にチェックします。
次回からは外壁などの工事例をご紹介します。
シート防水の施工がほぼ完了した状態です。
シートの繋ぎ目は熱風で融着するため、一体となった防水層が形成されます。
今回は、立上り部も同じ材料で巻き上げているので、笠木部から雨水が浸入する可能性も解消できました。
立上り部の作業途中です。
既存のコンクリート部に多数のひび割れが確認できます。
上部に太いロープがありますが、作業中の落下防止のために「安全帯」と呼ばれるフックをかけるために、仮設として取り付けました。